労働環境と待遇について

労働環境と待遇について

労働環境について

内視鏡室は規模の大きい病院には設置されていますが、個人病院などの小さなところではほとんど見かけません。検査はすべて予約制のためスケジュールが決まっており、急患もないため残業になることもありません。難しい症例の場合は治療後に容態が急変することもありますが、その後の処置は病棟や外来のナースが担当するので、内視鏡室ナースが対応することはほとんどないでしょう。
大規模な病院は来院する患者の数も多く急患対応もあるため定時で帰るのは難しい職場がほとんどですが、急患対応や残業がほとんどない内視鏡室は定時退勤ができる職場です。規模の大きい病院の中では珍しいケースでしょう。家庭や子育てとも両立しやすく、ママナースや主婦ナースから人気があります。

人間関係が大切

内視鏡室では医師、ナース、臨床検査技師、臨床工学技士、薬剤師などさまざまな職種のスタッフが協力し合って働いています。連携が上手くいかないと検査や治療がスムーズにいきません。日頃から積極的にコミュニケーションを取ってチームとしての連携を高めていくことが必要です。そのためには手続きの流れや他のスタッフの動きを把握しておく必要がありますが、内視鏡に関する知識がなければそのように行動するのは難しいでしょう。人間関係を円滑にするためにも深い知識を身につけておかなければならないのです。
現場で働いているスタッフは職場の雰囲気が働きやすさにも関係すると理解しています。そのため、1人ひとりが人間関係を円滑にしようと努力しているため、職場の雰囲気はよく穏やかなものとなっています。

収入について

内視鏡室は規模の大きい病院にあることが多いため、給与水準も高めに設定されています。内視鏡検査や治療は予約制なので残業が発生することはほとんどなく、時間外手当もつきません。夜勤もないので外来ナースと同程度だといわれています。具体的な金額にすると約20万円~25万円前後が多いようですが、検査件数が多い病院では基本給自体が高めに設定されています。特に消化器系の専門病院では内視鏡検査の件数が必然的に多くなるので、30万円前後の給与になるようです。
内視鏡室ナースの平均年収は約350万円~400万円です。日勤のみで残業がなく、身体的・精神的な負担が少ないことを考えると妥当な金額といえるでしょう。年収アップを目指すなら資格を取得して内視鏡専門の医療機関や高度医療を提供する病院への転職がおすすめです。高度な技術を武器にしてより高い収入が得られる職場を選ぶことができるのは内視鏡ナースの強みでしょう。

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